大型犬・胴長犬姿勢の変化気づいていますか?
こんにちは^^
今日はシニアになってから起こりうる姿勢の変化、第二弾!
【大型犬・胴長犬編】です。
人間も含め地球上の動物は重力に逆らうために筋肉を使って生きています。
逆らわなければ立っていられない、座っていられないからです。
筋肉は使われれば使われるほど硬くなります。
そして縮んだまま硬くなってしまうため伸びるという動きがしにくくなります。
それは縮む力が強いからです!
大型犬は小型犬や中型犬よりも体重が重いため前脚にかかる負担も大きいです。
胴長犬はその名の通り、小型犬や中型犬よりも胴が長いですよね?
犬の体重を支えている割合は「前脚が70%・後脚が30%」ですがこれはどの犬でも変わりません。
そして、70%を支えている前脚にある肩甲骨は【胴体と骨でつながっていない】のです。
何でつながっているのか…筋肉です。
赤丸の筋肉は立つを維持するために使われる筋肉なのですがここは歩くときにも使われます。
そして何度も言いますが【使われる筋肉はコリやすく、縮む力が強い=コリになりやすい!】
上の2枚の写真を比べていただければわかるのですが肩甲骨は前にスライドされ、
支えを失った背中上部は重力をダイレクトに受け窪んでしまいました。
これはシニア期に入った大型犬・胴長犬に多くみられる横からの姿勢です。
このような姿勢を背中がS字になると呼んでいます。
このまま放っておけば前脚にかかる負担は大きくなり、次第に犬が歩きたがらない・起き上がりたがらない
という行動の変化も出てきてしまいます。
犬は歩けなくなると生きる気力を失うと私は考えます。
カラダが思うように動かなくなれば、何かあったときにサッと動けません。
子供の運動会で子供のために張り切って徒競走に参加する親御さんが多いと思いますが、
その多くは学生時代に昔サッカーや野球をやっていた!走るのは得意だった!というお父さんやお母さんです。
当時は走るのも速く体もしなやかに動いたことでしょう。
しかし、運動をやめてからいきなり動いてみてください…アキレス腱や肉離れを起こされる方も多いですよね?
つまり、昔たくさん使っていた筋肉は硬くなっている→柔軟性がなくなった筋肉をいきなり動かしたことで切れたということです。
我々人間は自分のタイミングでマッサージやストレッチができますが、
犬たちは、私たち飼い主が気に掛け・手を掛けてあげなければ辛い姿勢のまま過ごさなければならないのです。
若いから大丈夫!と楽観的に考えず、一度今の体の状態を知ることは大切です^^
お試し会も開催しておりますので、お気軽にいらしてくださいね!